いよいよ旅も3日目、午前中の最初に平安神宮へ参拝に行きました。大極殿(外拝殿)までは、応天門(神門)から左のスロープを進み、中に入ると先方に再びスロープがあるのでそこを上がって行きます。境内は広域に砂利を敷きつめてあるので通常の車椅子だと前輪(キャスター)が埋もれ走行が困難です。ちなみに応天門(神門)は二層楼碧瓦本茸の丹塗で高さ19.3m・基壇部0.9mから造られています。
<砂利道の車椅子介助アドバイス>
どうしても車椅子が進まない場合には、下記の方法を試してみて下さい。
@2人の介助人にて1人が前輪を浮かし、もう1人は通常どおり押せばOKです。
A1人の場合は後向きで介助すると走行可能です。

苦労して応天門(神門)を通り抜けると鮮やかな丹色の柱と碧瓦の大極殿(外拝殿)が現われます。平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建されました。当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことは人々の心に大きな打撃を与えました。その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入れ」でした。数々の復興事業を展開し、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのです。これらの熱意と一連の町おこし事業が見事に結実して、平安神宮が創建されました。千年以上も栄え続けた雅やかな京都を後世に伝えるために、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて創建されたのです。その後、皇紀2600年にあたる昭和15年には、市民の懇意によって平安京有終の天皇、第121代孝明天皇のご神霊が合わせ祀られ、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めることとなりました。

大極殿(外拝殿)は、寝殿造り・碧瓦本茸・丹塗で丹塗高さ16.7m・桁行33.3m・梁行12mから造られています。

上記写真は表参道にそびえ立つ大鳥居です。大鳥居は昭和4年に明神形の鉄筋コンクリート造りで建造され、丹塗で高さ24.2m・柱真真18.2m・柱直径3.63m・笠木長さ33mとひときわ大きい鳥居です。